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ロジェ・貝弱「蛸」

この本は能勢伊勢雄さんのワークショップで知った本で、生物学的な視点ではなく、蛸についてのイメージ、文化論的な意味などを論じています。
神が天地、動物を創ったと信じている中世の科学者は、この醜い蛸を存在しないかのように無視し、図鑑に載せなかった時期があったということ。存在しない生物。
その後、ヴィクトル・ユーゴーの漁民とタコの闘いを描いた一冊の妄想小説が「悪魔」、「怪物」といったイメージをタコに貼り付けた、と。
特に空想を呼び起こす動物というのはある。コウモリとかヘビとか蛸とか。サンマじゃダメだ。
物事が、それぞれに意味や物語や深度を持つのはある理由があって、それは「空想」であることも多い。
つまり、まさに今読んだこの本のようなものが世界に意味を与えてきたのだということ。

アンサンブル・スーパーソナスのバイオリンに口琴やアイリッシュ・ハープみたいな変わった楽器が絡んでいる現代音楽的な曲↓

posted : 2021.04.06